異性言葉

日本語ノンネイティブ外国人の異性言葉

日本語ネイティブでないが日本語を上手に話すことができる人は、日本語を話すときに女言葉をしゃべる人間がかなり多い。「ちょっと、それイヤよ」とか、「ねえ、一緒にいきましょ」とか、妙におネエが入っている。反対に、女性外国人は圧倒的に男言葉をしゃべる。「めし、くった?」とか、「それは、だめだな」とか。
確かにその通り。まったく同じ事を良く思う。


他にも片親が日本人で現地の学校に通ってる子供たちも同じような言葉遣いになる。ノンネイティブと違うのは本人たちが日本語を喋りたがらない事が多い事だろうか。自分の喋る日本語が少し違う事を自覚してしまい変に気後れしてるんだろう。
単に俺が会った事のある子が内気だっただけかも知れないが。


ところで柏野さんが例に挙げられていた「ねえ、一緒にいきましょ」という台詞を見て少し考えた。
ここで使われている間投詞の「ねえ」を男性が使うことはないだろうか?


確かに私が男に話しかけるときに「ねえ」を使うことはないが、女の子に話しかける時は使う事がある。
「ねえ、一緒にいこうよ/いかない」といった感じで。


では女->女の場合はどうだろうか?
その状況でも「ねえ、一緒にいきましょ」の言葉遣いの出てくる頻度は女->男の時より下がるのではないだろうか。古い表現になるが カマトトぶってる 雰囲気が出てしまいやすいから。


つまり日本語は


男->男言葉
男->女言葉
女->女言葉
女->男言葉


がそれぞれ違うんじゃなかろうか。
ああ、なんというノンネイティブ殺しの言語なんだろう…。


柏野さんは「異性言葉」という単語を
男は女言葉を 女は男言葉を使うという意味で用いてられたわけだが
実際のところ日本人の恋人、配偶者を持つ外国人は
男は「女->男言葉」、女は「男->女言葉」を覚えてしまうことになる。


そう、まさに「異性言葉」
異性に大して使う言葉遣いを覚えるわけだ。